菅田良哉





菅田良哉事務所の映画


[映研の話][映研資料室]


ヒロシマという名の少年

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製作・脚本・監督

菅田良哉

音楽

武満徹

出演

西村学 三原智子 三原優子 李順伊 福岡
とみゑ 津田アヤ子 上田キヨ

ポスター

和田誠

ナレーター

吉永小百合

あらすじ

 ヒロシマに原子爆弾が落とされてから38年
後。原爆で命を失った三人の少年の魂が、広
島の原爆資料館に展示してある三位一体の
像に宿り、一人の少年として、この世に一日
だけの生を受け、母を捜す物語。

コメント

 菅田良哉監督が大学四年の夏にクランクイ
ンしたファンタジー。撮影に二年、完成に数
年の歳月がかかりました。この作品を語る時
にどうしてもはずせないのは著名人の特別参
加です。この3人を動かした監督の熱意は特
筆に値します。尚、広島原爆資料館にある三
位一体の像とは原爆の犠牲となった少年た
ちの遺品を集めて作られた模型のことです。
この映画は、その少年たちの、実在の母親
(!)が出演し、ドキュメンタリーに近い味わ
いをみせています。

信号ばか

製作・脚本・監督

菅田良哉

製作デスク

前田博一

出演

町田英明 菅原文太 伊藤栄子 吉村実子 
前田武彦 柳家小さん(五代目)

あらすじ

 母を交通事故でなくした勇は交通ルールを
守ることを周囲の子供や大人に訴え続ける。
母の形見の黄色い旗を持って下級生たちを
誘導する彼に付いたあだ名が信号ばか…。
そんな彼の前に突然訪れた父の再婚話。ほ
のかな初恋と別れ。交通ルールを守らない子
供や大人に対する怒り。一途な少年の思い
が、緑のおばさんと知り合うことで……

コメント

  本格的なオーディションで主役を選び、プロ
の俳優やスタッフを使って製作した、正真正
銘の劇映画。この作品は子供の頃に見た児
童映画のタッチで、なんとなく午前中に教育
テレビのチャンネルをひねると放送されてい
ても何らおかしくない作品。少年が交通ルー
ルを守るように聴衆に訴えかけるラストシーン
は、交通安全への祈りを感じさせ、感動を呼
びます。

 尚、以上の作品は全国巡回上映を行っていました。1990年から2006年までに全国572カ所で、合計158,575人の方がご覧になっているそうです。監督に連絡をとりたい方は管理人までご連絡ください。